関西学院大学

エグゼクティブコース[コース案内]

エグゼクティブコース日本の防衛力を考える

前半は担当講師による講義、
後半は講師と村尾によるクロストーク・質疑応答

ロシアによるウクライナ侵攻、台湾をめぐる米中間の対立、北朝鮮の弾道ミサイル開発など、国際社会や日本を取り巻く安全保障環境は一段と厳しさを増しています。
5月のG7広島サミットでは、改めて首脳間で、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を守り、武力の行使による一方的な現状変更に強く反対することが確認されました。
このような状況の中、今私たちは日本の安全保障や防衛の現状について的確な認識を持つことが必要です。日本は、憲法のもと専守防衛に徹し、他国に脅威を与えるような軍事大国にならないとの基本理念に従い、日米安保体制を堅持しつつ、実効性の高い防衛力の整備を図ろうとしています。
今回の丸の内講座では、「日本の防衛力を考える」とのテーマで、防衛省、自衛隊の幹部経験者の方々を講師としてお招きし、防衛に関わるさまざまな分野について考えます。

監修/モデレーター

村尾 信尚
Murao Nobutaka
関西学院大学 教授

【略歴】

1978年 大蔵省(現財務省)入省
1998年 主計局主計官
2001年 理財局国債課長
2002年 環境省総合環境政策局総務課長
同年末 退官
2003年 関西学院大学教授
2006年
〜2018年
NEWS ZERO(日本テレビ系列)メインキャスター
2019年 特定非営利活動法人ジャパン・プラットフォーム顧問
現在、高校生と未来を語る「全国どこでも村尾塾」を展開中。

全6回

日程 10月19日(木)/11月16日(木)/12月21日(木)/1月18日(木)/
2月15日(木)/3月21日(木)
会場 対面(東京丸の内キャンパス)・オンライン併用
時間 18:30~20:30
受講料 対面28,000円(関西学院後援会・同窓24,000円 ※他の割引との併用はできません。)
オンライン10,000円(視聴のみで、会場への質問はできません。)
定員 対面 30名/オンライン 50名
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第1回

10月19日(木)

我が国を取り巻く安全保障環境と自衛隊統合運用の現状と課題

担当講師
山崎 幸二
山崎 幸二
Yamazaki Koji
前統合幕僚長
略歴
昭和58年 4月 陸上自衛隊入隊
平成元年 10月 第8施設群中隊長
13年 3月 第8施設大隊長
17年 6月 米国国防大学国家安全保障戦略修士課程
18年 12月 陸上幕僚監部装備計画課長
20年 8月 第4施設団長
22年 6月 西部方面総監部幕僚副長
24年 7月 陸上幕僚監部人事部長
26年 8月 第9師団長
27年 3月 統合幕僚副長
28年 7月 北部方面総監
29年 8月 陸上幕僚長
31年 4月 統合幕僚長
令和5年 3月 退職
5年 7月 三井住友海上火災保険株式会社 顧問(現職)
防衛省 顧問(現職)

第2回

11月16日(木)

ウクライナ戦争と日本の安全保障

担当講師
磯部 晃一
磯部 晃一
Isobe Koichi
第37代陸上自衛隊東部方面総監/元陸将
略歴

1980年防衛大学校(国際関係論専攻)卒、陸上自衛隊に入隊。1990年、外務省北米局日米安全保障課出向中に湾岸危機を体験。その後、第9飛行隊長、陸上幕僚監部防衛課長、中央即応集団副司令官、統合幕僚監部防衛計画部長、第7師団長、統合幕僚副長などを歴任、2015年東部方面総監を最後に退官。2011年の東日本大震災時、自衛隊の運用を束ねる統幕部長の職にあり、トモダチ作戦の日米連携や政治と自衛隊の接点として災害派遣に従事。
米海兵隊大学で軍事学修士号(1996年)および米国防大学で国家資源戦略修士号(2003年)を取得。
退官後、川崎重工業株式会社 戦略アドバイザー(2015~23年)に就任。ハーバード大学(2017~19年)及びアジアパシフィック・イニシアティブ(2017~21年)の上席研究員を兼任。
現在、磯部戦略研究所代表、国際安全保障学会理事。また、防衛省の統合幕僚学校および教育訓練研究本部の招へい講師として統合運用や戦略を講義。日本唯一の軍事専門誌『軍事研究』の巻頭言を執筆中。

著書

『トモダチ作戦の最前線-福島原発事故に見る日米同盟連携の教訓』(彩流社 2019年/同年「日本防衛学会猪木正道特別賞」受賞)
『米国防大学に学ぶ国家安全保障戦略入門』(並木書房 2023年)
『台湾有事のシナリオ-日本の安全保障を検証する』(共著 ミネルヴァ書房 2022年) など

第3回

12月21日(木)

サイバー能力強化に当たっての現状と課題-ロシア・ウクライナ戦争の教訓から

担当講師
佐々木 孝博
佐々木 孝博
Sasaki Takahiro
元在ロシア防衛駐在官/海将補、
広島大学・東海大学 客員教授
略歴

広島大学法学部客員教授、東海大学平和戦略国際研究所客員教授、明治大学サイバーセキュリティ研究所客員研究員、博士(学術)。1986(昭和61)年、防衛大学校(電気工学)卒業後、海上自衛隊に入隊。その後、米海軍第3艦隊司令部連絡官、オーストラリア海軍幕僚大学留学、護衛艦ゆうべつ艦長、在ロシア防衛駐在官、防衛省情報本部分析部課長、第8護衛隊司令、統合幕僚監部サイバー企画調整官、自衛隊広島地方協力本部長、指揮通信開発隊司令、下関基地隊司令などを経て、2018年に防衛省を退官(海将補)。在ロシア防衛駐在官として外交・安全保障の最前線での勤務に携わった経験や、初代の統合幕僚監部サイバー企画調整官として防衛省のサイバー攻撃対処指針の制定・サイバー防衛隊の創設に携わった勤務経験などから、ロシアの軍事・安全保障、情報戦、サイバーセキュリティ、インテリジェンス問題などを専門としている。

著書

『近未来戦の核心サイバー戦-情報大国ロシアの全貌』(育鵬社 2021年)
『ネット世論操作とデジタル影響工作』(共著 原書房 2023年)
『プーチンの超限戦-その全貌と失敗の本質』(共著 ワニ・プラス 2022年)
『現代戦争論-超「超限戦」』(共著 ワニ・プラス 2020年) など

第4回

1月18日(木)

安全保障の命運を握る宇宙、その実体と課題

担当講師
片岡 晴彦
片岡 晴彦
Kataoka Haruhiko
内閣府 宇宙政策委員会委員、元航空幕僚長
略歴
1976年 3月 航空自衛隊入隊
2002年 7月 第8航空団司令兼ねて築城基地司令
2004年 8月 防衛省航空幕僚監部技術部長
2005年 7月 防衛省航空幕僚監部防衛部長
2007年 7月 中部航空方面隊司令官
2009年 7月 航空教育集団司令官
2010年 12月 航空総隊司令官
2011年 3月-8月 兼ねて災統合任務部隊(JTF-TH)空災部隊指揮官
2012年 1月 航空幕僚長
2013年 8月 退官
2014年 1月 株式会社IHI 顧問
2015年 6月 内閣官房 国家安全保障局 顧問会議顧問(2年間)
2016年 7月-12月 防衛大臣政策参与
2018年 8月 日本宇宙安全保障研究所JISS副理事長
著書

『軍事研究 2018年3月号』pp.28-42「安全保障分野における宇宙空間」(ジャパン・ミリタリー・レビュー)
『Voice 2022年7月号』pp.182-191「安全保障の命運を握る宇宙」(PHP研究所)
『TARON太論No.1 国民的議論による安全保障。宇宙空間を巡る大国間競争を太く論ずる。』(共著 国政情報センター 2022年)

第5回

2月15日(木)

防衛生産技術基盤強化に当たっての現状と課題

担当講師
鈴木 敦夫
鈴木 敦夫
Suzuki Atsuo
前防衛事務次官
略歴
昭和60年 4月 防衛庁入庁
総理府国際平和協力本部事務局 参事官補佐
米国国防大学国家戦略研究所 客員研究員
防衛局防衛政策課研究室長 (兼)調査課情報室長
などを経て、
平成17年 8月 運用局運用課長
18年 7月 運用企画局国際協力課長
19年 9月 防衛政策局調査課長
21年 8月 防衛政策局防衛政策課長
23年 8月 大臣官房米軍再編調整官
24年 9月 情報本部副本部長
26年 7月 防衛政策局次長
28年 7月 大臣官房審議官
29年 7月 統合幕僚監部総括官
30年 8月 大臣官房政策立案総括審議官
31年 1月 整備計画局長
令和2年 8月 地方協力局長
3年 7月 防衛装備庁長官
4年 7月 防衛事務次官
5年 7月 退官

第6回

3月21日(木)

日本の防衛〜残された課題〜

担当講師
黒江 哲郎
黒江 哲郎
Kuroe Tetsuro
元防衛事務次官
略歴
昭和56年 4月 防衛庁(当時)入庁
平成19年 9月 大臣官房審議官
21年 8月 防衛政策局次長
24年 9月 運用企画局長
25年 7月 大臣官房長
26年 7月 防衛政策局長
27年 10月 防衛事務次官
29年 7月 退職
29年 10月 内閣官房国家安全保障局国家安全保障参与(~令和2年5月)
30年 1月 三井住友海上火災保険株式会社 顧問(現職)
令和4年 9月 「国力としての防衛力を総合的に考える有識者会議」委員(~同年11月)
著書

『防衛事務次官冷や汗日記 失敗だらけの役人人生』(朝日新聞出版 2022年)

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