第1回
米中関係の行方
現在の超大国と未来の超大国の関係は世界にとって極めて重要であり、その展開から目が離せない。米中両国の溝は深く、リスクが大きいことにも要注意である。
アメリカと世界
2025年1月20日の大統領就任式を経て米政権は新たなスタートを切ります。前年の大統領選挙は深まる分断を背景に異例な展開をみせました。政治の混乱と経済の不安定さはなおも続きそうです。唯一の超大国の動きが世界に多大な影響を与えることは言うまでもありません。専門家の皆さんとともに、米中関係、米欧関係、そして日米関係の今後を議論したいと思います。
グローバル・ゼミナールは、少人数でグローバルな問題をより深く理解するのが主な目的です。歴史を振り返りながら、現状を分析します。それを通じて情報収集・分析の手法やノウハウもお伝えしたいと考えています。
関西学院大学教員、日本経済新聞社の論説委員や編集委員、日本経済研究センター研究員を中心に識者をゲスト講師として招き、レクチャー後の議論を通じ理解を深めます。
これまで米中露関係や、アメリカとアジアの情勢を取り上げ、さらに、「半導体とエネルギーの地政学」「人工知能(AI)の光と影」「世界の3大リスクを追う」をテーマに議論してきました。
このコースでは、受講する皆さんが新たな知見を得るだけでなく、関西学院大学、日経新聞社、そして日本経済研究センターとのネットワークとつながることを期待しています。
【略歴】
1950年新宮市生まれ、74年横浜国立大経済卒、日本経済新聞社に入り、シンガポール支局長、ワシントン支局長、国際部長、日経ヨーロッパ社長、論説副委員長などを経て、2009-19年関西学院大学教授。2019年からグローバル・ポリシー研究センター代表、関西学院大学フェロー。
【著書】
『アジア太平洋新論』(日本経済新聞社 1993年)
『政策形成の日米比較』(中央公論新社 1999年)
『政策形成』(ミネルヴァ書房 2010年)など
全3回
日程 | 2月1日(土)/3月1日(土)/3月29日(土) |
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会場 | 対面(東京丸の内キャンパス)・オンライン併用 |
時間 | 15:00~17:00 |
受講料 | 9,000円 |
定員 | 15名(最少催行人数12名) |
現在の超大国と未来の超大国の関係は世界にとって極めて重要であり、その展開から目が離せない。米中両国の溝は深く、リスクが大きいことにも要注意である。
当面は米国、そして欧州各国のウクライナ支援の行方が焦点である。北大西洋条約機構(NATO)の結束は保てるのだろうか。
東アジアの安全保障環境が厳しさを増す中で、日本は米国とどう協調すべきなのだろうか。米国との同盟を基軸に考えるにしても、常に安全保障政策のグレードアップは必要だろう。