専門分野:民法

法曹の仕事は、高度に複雑化した現代社会に生起するさまざまな法的問題に対処することです。時には、既存の枠組みを変更するような対応が求められます。これらには、法制度に関する原理的体系的理解、そして論理的思考力が必要です。法曹養成連携プログラムは、これらを身につけるための基礎を作り上げるものとなっています。
新カリキュラムにおいては、司法試験の主要科目である六法(憲法・民法・商法・民事訴訟法・刑法・刑事訴訟法)に関する科目が新設されています。大教室での講義において、学生の理解度・学力を確認しながら授業が進められることは稀です。新設科目の授業は、ロースクールで採られている少人数双方向形式で実施されます。教員と学生が双方向のコミュニケーションを取ることにより、教員は学生の理解度・学力を確認しながら授業を進め、学生は自身の現状を把握することができます。そして、学生は、現状を踏まえて主体的・能動的に学習に取り組むことで、知識の定着・深化、そして論理的な思考力・表現力の向上を図ることができます。六法に関する科目のすべてを少人数双方向形式で受けられる大学は稀有と思います。
新カリキュラムのもとで同じ志を持った仲間と切磋琢磨することにより、法制度に関する知識、論理的な思考力・表現力だけでなく、豊かな人間性や人間関係に対する洞察力なども涵養されることでしょう。法曹志望者はもちろん、法律の学修に強い関心を有する学生にも、法曹養成連携プログラムに挑戦してもらいたいと思っています。