法学部ならではの学び

模擬裁判演習

架空の刑事事件を題材に、一連の公判活動を実践的に学ぶ

架空の刑事事件を題材に、ゼミ生全員で捜査段階における証拠資料収集や書類作成に取り組みます。この演習の最後には集大成として、模擬法廷教室で本物さながらの臨場感の中、検察官・弁護人・裁判官の3つのグループに分かれて、ロールプレイで模擬裁判を実施します。1年間かけて一連の捜査から公判までの流れを体験することで、 刑事手続について理解を深め、論理的な思考力、周囲との協働力、主体性などを養います。

演習の流れ

  1. 1.刑事手続の基礎を学ぶ

    春学期は班に分かれて刑事手続についての教科書を読み解き、発表を行い、クラス全体で理解を深めていきます。

  2. 2.夏休みに神戸でゼミ合宿

    模擬裁判の事案が発表され、検察官・弁護人・裁判官の中から希望するグループに分かれます。

  3. 3.裁判に向けた準備

    各グループで、模擬裁判に向け、供述調書や起訴状といった書類作成などの準備を進めていきます。

  4. 4.12月に模擬裁判を実施

    大学院にある模擬法廷教室で、それぞれの立場で用意した資料を用いながら模擬裁判を実施します。

学生インタビュー

刑事手続について実際に近い形で学べ、将来への具体的なイメージが持てました。

1年次の「犯罪と法」の授業で刑事手続について興味を持ち、模擬裁判演習を受講しました。模擬裁判に向けた準備は、秋学期から本格的スタートします。私は検察官を希望し、勾留請求書や起訴状など被告人の身体拘束や公訴提起に向けた準備のほか、公判で使用する証拠資料、証人尋問案、論告なども作成しました。事件に対する法曹としての向き合い方や手続きを体験しながら学べるのが、この授業の醍醐味だと思います。私は将来、司法分野の仕事に就きたいと考えているため、2年次という早い段階で具体的なイメージを持つことができ、とても有意義で、これからの学びにつながっていくと感じました。

村岡 雅大さん

法律学科2年

国内フィールドワーク演習

学生が主体となって地域の活性化や課題解決に挑戦

地域が抱える課題の解決に取り組む実践型授業です。地域の特性について事前学習を行った上で、実際に現地でフィールドワークを行い、自治体や地元住民の方々との交流を通して、地域が抱える課題を調査。そこで見つけた課題を解決に導く具体策を企画・立案し、地域社会と協力しながら実行までを行います。

講義の流れ

  1. 1.現地でのフィールドワーク

    京都府与謝野町を訪れ、人・自然・食の魅力に触れるとともに、地域が抱える課題を調査。

  2. 2.学内で議論を重ね、解決策を考案

    「知名度の低さ」という課題に対して、「与謝野町の“食の魅力”を発信する」という解決策を考案。

  3. 3.地域の魅力を伝える新商品を企画・開発

    与謝野町産食材を使用した『与謝野ジビエカレー』『ホップチョコレート』の商品開発に挑戦。

  4. 4.現地を再訪して、解決策を実践

    与謝野町を再訪し、地域住民の方々に取り組み成果を報告。その後、近隣のJR新大阪駅や西宮阪急で販売活動を実施。

学生インタビュー

自分たちで考え、実践したからこそ、多くの気づきと学びが得られました。

私のチームは『与謝野ジビエカレー』を商品開発しました。特に印象に残っているのが、試作品を地域の方々にお披露目した時に、褒め言葉だけでなく、疑問点や改善点などを真剣に意見していただけたことです。自分たちの取り組みが地域の方を本気にさせることができたと感じた瞬間でした。そのおかげで、納得のいく商品ができあがりました。外部の人間が地域活性化にアプローチするうえで、現場に入り、現場を知り、現実を認識し、それに合った解決策を提案すること、そして地域の方を巻き込み協働することの大切さを学ぶことができ、すごく良い経験ができました。

佐竹 拓真さん

政治学科3年