教授 米田 明各教育分野でも研究者としても評価される質の高い教授陣を紹介教授 清水 康子 NEW理工学研究科建築学専攻※総合政策研究科 国連システム政策専攻※建築デザインの実践に基づく建築デザイン理論の構築難民の国際保護国際人権、平和構築建築デザインを実践し建築デザイン理論を研究する建築の領域には、多岐にわたる専門分野がありますが、大別すると工学的なエンジニアリングの領域と人文学的なアートの領域に分かれます。前者には、構造、設備、構法、材料などの分野が含まれ、後者には、建築史、都市史、建築計画、都市計画、建築デザイン、都市デザイン、ランドスケープデザインなどの分野が含まれています。私は、この中で建築デザインを専門とし、建築家としての建築設計の実践に基づいて、多岐にわたる専門分野の知見を総合し、固有の場所、文脈にふさわしい建築をデザインする理論を研究しています。Profile1966年聖和女子短期大学附属聖和幼稚園(現:関西学院幼稚園)卒園、1982年東京大学工学部建築学科卒業、1984年東京大学大学院修士課程修了、1984〜89年竹中工務店設計部、1989〜91年ハーバード大学デザイン大学院修士課程(MArch II)修了、1991年建築設計事務所アーキテクトン設立、2004〜20年京都工芸繊維大学准教授、教授、2021年より関西学院大学建築学部教授、京都工芸繊維大学名誉教授。世界での経験を基に日本での共生社会をめざす私は、25年間国連難民高等弁務官事務所の職員として、30以上の国々で難民支援のための制度作りに関わり、その間、国際人権の理念、政治的な思惑、当事者の感情が交錯する現実と直面してきました。問題の一つは、世界の紛争を長引かす原因になっている国々が、その紛争のために生じた難民の受け入れに対してより制限的な政策に転換しているという矛盾です。現在は、日本の難民政策に関して支援団体や当事者と協働する研究手法で、共生・平和創造を高めるためのアプローチを探索しています。Profile関西学院大学経済学部卒業。ハワイ大学にて修士(MSW)取得。関西学院大学総合政策研究科にて博士(総合政策)取得。JICA青年海外協力隊員としてガーナに赴任。1994年にUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)に入所。イエメン事務所副代表、UNHCRインド・モルディブ事務所代表などを務める。2019年10月より関西学院大学総合政策学部特別客員教授。2021年4月より教授。質の高い教授陣01
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