関西学院大学大学院 2024
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08Kwansei Gakuin University Graduate School教授 宗前 清貞総合政策研究科総合政策専攻教授 Teja Ostheider言語コミュニケーション文化研究科言語コミュニケーション文化専攻公共政策学(医療制度)コミュニケーションの社会心理学、言語政策論医療はどうあるべきか医療制度の発展過程から探索する政治学は平たく言えば「もめごと」を研究の対象にする学問です。私は、日本と他国(特にアメリカ)の地方自治を比較研究するうちに、地方自治の政策評価に興味を持ち、現在は歴史的経緯を基礎に、医療制度全体がどう発展したかの分析に取り組んでいます。社会保障における受益と負担のズレというお金の側面と、医療機関に医師がどのように供給され、どのような医療サービスを提供するかという供給面から、日本の医療が今後どうなっていくのかについて考察を進めています。Profile1999年東北大学大学院法学研究科博士後期課程退学、2020年博士(法学)。財団法人ふくしま自治研修センター教授、琉球大学法文学部(政治国際関係論課程)准教授、大阪薬科大学(総合科学系)教授を経て現職。多言語社会・日本におけるコミュニケーションの在り方に迫る日本の言語文化教育は、「日本対外国」「国語対外国語」の構図で語られることが多く、国内における言語の多様性に着目されることが少ないのが現状です。日本には、琉球諸語やアイヌ語、日本手話などの土着言語をはじめ、海外にルーツを持つ人々の言語など、「国語」以外にも多くの言語があります。私は日本の多言語社会、そして日本語話者の多様性と共通語としての日本語の在り方にも注目し、そこにおけるコミュニケーションをめぐる政策、人々の行動や意識などを探究しています。Profile2003年大阪大学大学院博士課程修了。2012年より関西学院大学法学部および関西学院大学大学院言語コミュニケーション文化研究科教授。東海大學(台湾)兼任教授。2007〜2014年国立民族学博物館共同研究員。

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