
私立大併願の
重要性とポイントを解説

第一志望大以外の併願校は
1〜3校が65%
大学生に実施したアンケート結果では、第1志望大以外に受験した併願校数は「2校」が最多の24%、続いて「1校」21%、「3校」20%となっており、「1〜3校」が全体の65%を占めています。
併願大を何校受験した?

併願校の決定理由は「学部・学科」
同アンケートによると、併願大学を決めた理由の1位は「学部・学科」で、興味のある学問が学べるかを重視するという結果が出ています。上位5位までに「偏差値」、「入試科目」、「試験日」が入っており、「得意科目を活かして受験したい」、「第1志望大学の前に腕試しとして併願校を受験したい」という意見も多いようです。
併願大学決定の理由

出典:ベネッセ教育総合研究所「ベネッセ教育情報サイト」
※2023年8月に行った進研ゼミ受講経験のある大学生向けアンケート(85人回答)に寄せられた体験談をもとに作成。
国公立大志望者が併願校選びで
おさえておきたい
5つのポイント
自分が学びたい学問と同じ学問が学べる
学べる内容を収集し比較検討しよう
第1志望校と同じ学問分野が学べるかどうかは重要です。学部・学科名が違っていても学びの内容が近い場合や、逆に同じ学部・学科名でも内容が異なる場合もあります。カリキュラムや教員の専門分野、研究テーマなどをしっかり比較し、第1志望校で学ぶ予定の内容と齟齬がないかを確認しましょう。複数の視点で情報収集することが大切です。

大学での学び方や自分の将来がイメージできる
多様な学びから将来をイメージしよう
大学の学びは、教室を越えて広がっています。副専攻や他学部履修、学部横断のプログラムに加え、企業や研究機関と連携した実習やプロジェクトなども充実。さらに、起業をめざす学生を支援するプログラムや留学制度など、将来の選択肢を広げる環境が整っています。こうした多様な学び方から、自分の進路をイメージすることも大きなポイントになります。

共通テストを活用できる多様な入試方式がある
自分の強みを生かせる入試方式を選ぼう
国公立大志望者にとって、共通テスト利用型の入試方式は大きな利点です。私立大学には、共通テストの結果のみで判定する方式に加え、共通テストと大学独自の個別試験を組み合わせた方式もあります。自分の得意科目や受験のしやすさに応じて、最適な方式を選ぶことで、効率的に受験対策ができ、合格の可能性を高めることができます。

共通テスト後に出願できて日程が組み立てやすい
共通テストを軸に日程を調整しよう
私立大併願は日程調整が成否を左右します。共通テスト後に出願が可能な私立大学は、共通テストの自己採点の結果に応じて、出願の調整を行うことができます。入試日程や出願締切、試験科目などをカレンダーに落とし込み、無理のない受験計画を立てておきましょう。また、模試の結果を踏まえて併願校を柔軟に増減できるようにしておくと安心です。

奨学金制度など経済的支援が充実している
多様な制度を利用して負担を軽減しよう
私立大学は学費の負担を軽減するため、奨学金や授業料減免制度が充実しています。例えば一般選抜出願前(年内)に申請、採用候補者を決定する入学前の給付型・免除型奨学金制度。専願ではないため、合格後に辞退することも可能です。このようにさまざまな制度の条件や申請時期を確認し、経済面の不安を減らしておくことで受験勉強に集中できます。
